GConf のコマンドライン・ツール
GConf には gconftool-2 というコマンドライン・ツールが含まれています。この gconftool-2 コマンドを使うと次に示すことを実行できます:
- キーの値を指定する
- キーの値を表示する
- アプリケーションをインストールする際にスキーマの定義からスキーマをインストールする
例えば、次のコマンドは /desktop/gnome というリポジトリの配下に格納されたすべてのキーの値を表示します。
gconftool-2 --recursive-list /desktop/gnome
この下にある一覧は gconftool-2 コマンドに指定できるオプションです。これ以外のオプションについて詳細は man:gconftool-2(1) をご覧ください。
- --all-dirs
-
指定したリポジトリの中にあるすべてのサブディレクトリを一覧表示する
- --all-entries
-
指定したリポジトリの中にあるすべてのキーの値を表示する
- --config-source=設定ソース
-
このオプションと次の --direct オプションを一緒に指定すると、使用する設定ソースを指定できる (このオプションを使って設定ソースを指定すると、パス・ファイルの中にあるすべての設定ソースが対象となる)
- --direct
-
このオプションと前の --config-source オプションを一緒に指定すると、設定ソースに直接アクセスできる (このオプションを使用した場合 GConf サーバを利用しない; このオプションを使用する前に GConf デーモンや gconfd-2 が起動されていないことを確認しておくこと)
- --dump
-
指定した GConf リポジトリの中にあるすべての設定キーの内容を一覧表示する (この一覧にはすべてのキーに対する XML 定義が含まれている; この一覧はすべて <gconfentryfile> という要素の中に格納されている)
例えば、このオプションの出力をリダイレクトすることで、お使いのパネル設定に関連したすべてのキーの一覧をファイルに書き出すことができる (このファイルは --load オプションと一緒に指定する)
- --get
-
指定した設定キーの値を表示する (指定したスキーマ・キーに対するスキーマ・オブジェクトの要素が持つ値も表示する)
- --help
-
gconftool-2 コマンドに関するヘルプと、この gconftool-2 コマンドで利用できるオプションの一覧を表示する
- --load=ファイル名
-
このオプションを利用して、設定ソースにある現在のディレクトリの設定キーの値を、指定したファイルの中にある値にする (指定したファイルには、<gconfentryfile> という要素の中にキーの XML 記述が含まれているものとする)
- --long-desc=説明
-
このオプションと --set-schema というオプションを一緒に指定すると、任意のスキーマ・キーに対する詳細な説明を指定できる
- --makefile-install-rule
-
スキーマの定義ファイルをアプリケーションにインストールする
- --owner=所有者
-
このオプションと --set-schema というオプションを一緒に指定すると、スキーマ・キーの所有者を指定できる
- --recursive-list
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指定したリポジトリにあるすべてのサブディレクトリに格納されたすべての設定キーの値を表示する
- --recursive-unset
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指定したリポジトリにあるすべてのサブディレクトリに格納されたすべての設定キーの値 (ユーザが指定した値) を、設定ソースのデフォルト値に戻す
- --set
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設定キーの値をセットして、その値をユーザの設定ソースに書き込む (--type というオプションと一緒にこの --set オプションを指定すると、ここでセットする値の型を指定できる; 例えば、次のコマンドラインはユーザの設定ソースにある /apps/gnome-terminal/profiles/Default/background_color というキーの値を文字列で指定するものである)
gconftool-2 \ --set "/apps/gnome-terminal/profiles/Default/background_color" \ --type string "#000000"
この --set オプションに加えて、--direct と --config-source オプションを同時に指定すると、セットする値を別の設定ソースに書き込める
- --set-schema
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任意のスキーマ・キーにある属性値をセットして、その値をデフォルトの設定ソースに書き込む
この --set-schema というオプションと次のオプションを一緒に指定すると、値を更新したい属性を指定できる:
- --type
- --short-desc
- --long-desc
- --owner
例えば、次に示すコマンドは /apps/gnome-terminal/profiles/Default/background_color というキーのスキーマ・キーに対する簡単な説明をセットするものである:
gconftool-2 \ --set-schema "/schemas/apps/gnome-terminal/profiles/Default/background_color" \ --short-desc "Default background color of terminal"
- --short-desc=説明
-
このオプションと --set-schema というオプションを一緒に指定すると、任意のスキーマ・キーに対する簡単な説明を指定できる
- --shutdown
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GConf デーモンを強制終了する
- --type=型
-
このオプションを使い、設定キーにセットする値の型を指定できる (スキーマ・キーの属性値をセットする場合にも利用できる); 次は妥当なデータ型の一覧である:
- bool (論理型)
- float (浮動小数点型)
- int (整数型)
- list (リスト型)
- pair (ペア型)
- string (文字列型)
- --unset
-
設定キーの値 (ユーザが指定した値) を設定ソースのデフォルト値に戻す
- --usage
-
gconftool-2 コマンドに関するヘルプと、この gconftool-2 コマンドで利用できるオプションの一覧を要約を表示する (【最新版では利用不可】)