スクリーンセーバーのテーマを変更する

スクリーンセーバーのアプリケーションを利用すると、ユーザは一つ以上のスクリーンセーバーのテーマを選択できます。スクリーンセーバーのテーマとは、モニタの画面が使用されなくなったらユーザの画面に何か画像を表示するアプリケーションです。利用可能なスクリーンセーバーのテーマはスクリーンセーバー設定ツールの中に一覧表示されます。

新しいスクリーンセーバーのテーマを追加する時はスクリーンセーバーのテーマ・エンジンに相当する実行形式を環境変数 PATH が通っているどこか、またはシステム規模の専用のフォルダにインストールしてください。お使いのシステムで、スクリーンセーバーのテーマ・エンジンを格納する専用のフォルダは次のコマンドで取得できます:

pkg-config --variable=privlibexecdir gnome-screensaver
それから、インストールしたテーマの .desktop ファイルをスクリーンセーバーのテーマ・フォルダにインストールします。スクリーンセーバーのテーマ・フォルダは次のコマンドで取得できます:
pkg-config --variable=themesdir gnome-screensaver
.desktop ファイルの Exec エントリにインストールしたスクリーンセーバーのテーマをウィンドウ単位ではなくモニタの画面全体に対して起動するのに必要な引数を追加しておきます。例えば、古いバージョンのテーマ・エンジンの場合だと -root というオプションを指定して、モニタの画面全体に対してスクリーンセーバーを起動するようにしなければなりません。

スクリーンセーバーは「XDG メニューの仕様」に準拠した実装になっています。この仕様に準拠することで、GNOME では次のようなことができるようになっています:

  • テーマを簡単にカスタマイズできる (テーマを利用可能な状態にカスタマイズするのにたくさんのファイルを変更する必要がなく、アプリケーションを変更したりファイルを移動する必要もない)
  • テーマを簡単にインストールできる (テーマをインストールするのにシステム情報を提供する必要がない)
  • ユーザがテーマを変更できないようにすることも可能である

詳細は「第2章 - メニューのカスタマイズ」をご覧ください。