ScrollKeeper のカタログ作成システム

ScrollKeeper はドキュメント用のカタログを作成するシステムです。その主要な機能はヘルプ・ブラウザ向けに OMF ファイルに記載された情報を管理することです。アプリケーションをインストールする際、OMF ファイルのコピーが $prefix/share/omf/<アプリケーション名> というフォルダに作成されます。

ScrollKeeper$prefix/etc/scrollkeeper.conf という設定ファイルの中で指定されているフォルダの OMF ファイルの集合から目録を構築します。通常、この設定ファイルには、OMF_DIR で始まり OMF ファイルを再帰的に検索するための複数のフォルダをコンマ (:) で区切った一行だけが記載されています。

OMF_DIR=/usr/share/omf:/usr/local/share/omf:/opt/gnome2/share/omf:/opt/kde/omf

ScrollKeeper にはヘルプのドキュメントが属すことが可能な複数のカテゴリからなる階層ツリーが含まれています。OMF ファイルの中にあるサブジェクトのカテゴリを使って、ヘルプのドキュメント・ブラウザが提供している目録の中からドキュメントの所在を確定します。

カテゴリの階層は $prefix/scrollkeeper/Templates/<言語>/scrollkeeper_cl.xml というファイルの中に定義されています。ドキュメントのカテゴリはこのファイルの中で指定されている任意のカテゴリと関連付けられている必要があります。

Scrollkeeper システムの詳細については「http://scrollkeeper.sourceforge.net/」をご覧ください。

ヘルプ・ドキュメントの XML ファイルを別の場所に移動したら、OMF ファイルに記述した場所も同様に更新する必要があります。