GConf デーモン
GConf デーモンのプロセス名は gconfd-2 です。GConf デーモンは設定項目の値が変更された際にその旨をいろいろなアプリケーションに通知します。例えば、外観の設定ツールを使うとツールバーのボタンをアイコンだけ表示するように変更できますが、実際にこの設定ツールでオプションを選択すると、デスクトップ上にあるすべてのアプリケーションのツールバーが即座に更新されます。GConf デーモンはローカル以外にも、ネットワーク経由でも操作できます。
GConf デーモンのインスタンスはユーザ毎に起動されるようになっています。但し、GConf デーモンは認証とかデータの秘匿といった複雑な課題を扱えるような設計にはなっていません。GConf デーモンを起動すると、まず GConf のパス・ファイルを読み込みます。GConf デーモンはアプリケーションと設定ソースとの間のやりとりをすべて管理しています。
任意のアプリケーションが設定キーに関連付けられた値を要求すると、デーモンは次のような手順で設定ソースの中を検索します:
- パス・ファイルの中に記述した設定ソースの順番で、設定キーの値を検索する (値が見つかったら、その値を返す)
- 値が見つからなければ、同様にパス・ファイルの中に記述した設定ソースの順番で、設定キーに相当するスキーマ・キーを検索する
- スキーマ・キーが見つかったらスキーマ・キーの値をチェックする
- スキーマ・キーの値がスキーマ・オブジェクトであったら、スキーマ・オブジェクトの <default> 要素の値を推奨値として返す
GConf デーモンは設定キーの値をキャッシュしています。通常、アプリケーションはすべてこのキャッシュを利用するようになっているので、設定ソースには1度だけアクセスしておけばよいことになります。
GConf デーモンを強制終了させるには、次のコマンドを実行してください:
gconftool-2 --shutdown