外観の設定を指定する
ここでは、GNOME デスクトップ環境の外観と操作性に影響する変更不可の値またはデフォルト値の指定方法について説明します。
- 1.7.1. フォントの設定を指定する
- 1.7.2. 背景の設定を指定する
- 1.7.3. スプラッシュ・スクリーンの画像を指定する
1.7.1. フォントの設定を指定する
フォントの設定を指定する際は二つの設定キーの値をそれぞれ変更することになります。次の表は変更するキーとそれに関連付けられているユーザ・インタフェースの部品を一覧にしたものです:
GConf の設定キー | ユーザ・インタフェースの部品 |
---|---|
/desktop/gnome/interface/font_name | 外観の設定の「フォント」のページにあるアプリケーションのフォント |
/apps/nautilus/preferences/desktop_font | 外観の設定の「フォント」のページにあるデスクトップのフォント |
例えば、アプリケーションのフォントに Sans 12 を強制する場合のコマンドは次のような書式になります:
gconftool-2 --direct \
--config-source xml:readwrite:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory \
--type string \
--set /desktop/gnome/interface/font_name "Sans 12"
デスクトップのフォントとして palatino 12 をデフォルト値にする場合のコマンドは次のような書式になります:
gconftool-2 --direct \
--config-source xml:readwrite:/etc/gconf/gconf.xml.defaults \
--type string \
--set /apps/nautilus/preferences/desktop_font "palatino 12"
1.7.2. 背景の設定を指定する
デスクトップの背景の設定を指定する際は /desktop/gnome/background という場所にある設定キーの値を変更します。例えば、バックグランドとして画像を強制する場合のコマンドは次のような書式になります:
gconftool-2 --direct \
--config-source xml:readwrite:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory \
--type string \
--set /desktop/gnome/background/picture_filename ファイル名.png
そして、デフォルトの値を指定する場合のコマンドは次のような書式になります:
gconftool-2 --direct \
--config-source xml:readwrite:/etc/gconf/gconf.xml.defaults \
--type string \
--set /desktop/gnome/background/picture_filename ファイル名.png
さらに背景に関連する他の設定も指定できます。これらの設定について詳細は desktop_gnome_background.schemas というスキーマの定義ファイルを参照してみてください。
1.7.3. スプラッシュ・スクリーンの画像を指定する
スプラッシュ・スクリーンの画像を指定する際は /apps/gnome-session/options/ という場所にある設定キーの値を変更します。例えば、スプラッシュ・スクリーンの画像を表示させたくないのであれば変更不可の値として次のように指定します:
gconftool-2 --direct \
--config-source xml:readwrite:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory \
--type bool \
--set /apps/gnome-session/options/show_splash_screen false
そして、デフォルトの値を指定する場合のコマンドは次のような書式になります:
gconftool-2 --direct \
--config-source xml:readwrite:/etc/gconf/gconf.xml.defaults \
--type bool \
--set /apps/gnome-session/options/show_splash_screen false
さらにスプラッシュ・スクリーンに関連する他の設定も指定できます。これらの設定について詳細は gnome-session.schemas というスキーマの定義ファイルを参照してみてください。